長野県から来ました。生活環境が南相馬市と似ている部分も多く、違和感なく生活しています
藤澤 惠 さん
- 勤務施設
- 特別養護老人ホーム梅の香(南相馬市)
- 就職時期
- 令和2年4月
- 取材時期
- 令和2年8月
Chapter.01
きっかけは東日本大震災
福島に行きたいと思うようになったのは平成23年の東日本大震災がきっかけでした。震災当時から被災地に対して何か自分にできることはないかと思っていましたが、その時は自由に動ける環境ではなかったためボランティアに行くこともできませんでした。
それから長い時間が経過しましたが、被災地のために何かしたいという気持ちはずっと心に残っていて、昨年になって環境的にも時間的にも移住できる状況になったこともあり、新たな生活の地に福島を選びました。
移住先は福島県の相双地域(太平洋沿岸部の地域)にしたいと思っていました。仕事については、過去にホームヘルパー2級※の資格を取得してデイサービスセンターに勤務した経験や母親の介護経験があったので、それらを活かして介護の分野で働きたいと考えていました。
※ホームヘルパー2級
平成25年まで実施されていた訪問介護員2級養成研修の別称。現在は後継資格として介護職員初任者研修に変更。
Chapter.02
移住コーディネーター、民宿オーナーとの出会い
福島へ移住するためにインターネットで情報を集めたところ、福島県へ移住したい人の相談やサポートを行う「移住コーディネーター」の存在を知りました。ちょっと話だけでも聞いてみようと思い電話したところ、どんどん話が進んでいきました。そして移住コーディネーターの紹介によって職場見学をすることになり、昨年11月に福島県相双地域にある福祉施設2ヶ所を見学しました。
見学先の1つが現在働いている「梅の香」でしたが、震災により人手がとても不足していることを知り、この施設で働きたいと思うようになりました。昨年12月に「梅の香」の採用面接を受けて内定をいただき、今年の4月から介護職員として働いています。
昨年、職場見学した際に利用した民宿のオーナーとは、宿泊したことをきっかけに今もお付き合いが続いています。引っ越しの時もお世話になり、今でもオーナーが作った野菜をいただいたりしています。何も知らない場所で新たな生活を始めるにあたり、オーナーの支えは本当に心強く感じました。
Chapter.03
介護の仕事と休日の過ごし方
デイサービス勤務や母親の介護の経験はあったものの、専門的な知識や技術が不足しているのでもっと勉強しなければならないと思っています。今は日々の業務を通じて先輩職員からたくさんのことを教えてもらったり、施設内の勉強会や外部の研修を受講するなど様々な機会を通じて勉強しています。覚えることがたくさんあり大変ではありますが、とてもやりがいを感じています。今後の目標として、介護福祉士の資格をとりたいと思っています。
仕事が休みの時は近くの公園に行ったり、2本のポール(ストック)を使ったノルディックウォーキングをして健康維持につとめています。今はコロナ感染症の影響で遠くまで出掛けることができませんが、大河ドラマ「八重の桜」の舞台になった会津にはぜひ行ってみたいです。
Chapter.04
福島県への移住・就職に関心のある方へメッセージ
福島に来たい、何かしたいと思っていても、なかなか踏み出せなかったり、どういう風にしたらよいか分からない場合もあると思います。助成金や就職準備金などの制度もあるので、気になっていることがあれば一歩踏み出してとりあえず来てみてください。