20 #県外から就職した方のインタビュー

障がい福祉の仕事は、未来に向かって進めるように支援する仕事

松崎 未空 さん

勤務施設
社会福祉法人 育成会
就職時期
令和2年4月
取材時期
令和5年10月23日

Chapter.01

人の役に立ちたいと思って選んだ仕事

 高校時代は、漠然と人の役に立つ仕事がしたいと思っていました。卒業後の進路を考えていた時、スクールソーシャルワーカーという仕事に興味を持ち、スクールソーシャルワーカーに求められる資格として社会福祉士があることを知りました。福祉の仕事といえば介護職だと思っていたのですが、利用者の相談を受けて問題解決の支援をする仕事もあるんだと知り社会福祉士が取得できる進路を選びました。
 社会福祉を学んで、最終的に就職先の決め手になったのは、学生時代の実習先での「障がい分野は、未来に向かって進んでいく人を支援する仕事だよ」という言葉でした。
 その言葉が心に残り障がい分野に進むことを決めました。
 社会福祉法人育成会(以下:育成会)に就職したきっかけは、雰囲気の良さです。1度見学した際に、初めて訪問した私を温かく迎え入れてくれた職場の空気感や人間関係の良さに惹かれました。

Chapter.02

支援員から配置転換で新しい業務へ

 入職当時は、障がいのある方を支援する「いわき学園」の生活介護で支援員として直接支援を行っていました。利用者さんは私がどんな状況でも関係なく話しかけてくれて、ある意味そこに救われ、利用者さんに支えられている部分が大きかったと思います。もちろん大変なこともあったのですが、今、改めて思い返してみると楽しかったです。
 現在は、法人本部に異動し仕事をしています。会議の司会進行や公文書の作成、就職説明会などで求職者に向けた法人の説明などいろんなことに携わらせていただいています。
 法人本部の業務として大きい部分は、直接支援とはまた違った視点で利用者さんを支援する役目があるんだということです。法人本部に配置されたことを貴重な機会だと捉え、今後も活かせるように働いていきたいです。

Chapter.03

障がい者施設の魅力に気づいてほしい

 障がい者施設の魅力は毎日たくさんの変化に富んだ日々を送れることです。たとえば、急にカラオケが聞こえてくる職場はなかなかないと思います。身近に障がいを持つ方がいないと知らないこと、わからないことが多いかもしれません。でも、利用者さんのことを知れば楽しい発見がたくさんあります。
 また障がい者施設で働くうえで、コミュニケーション能力は高い方がいいと思いますが、私みたいに自分からなかなか話しかけに行けないというタイプでも、利用者さんから話しかけてくれる環境なので、あまり気にしなくて大丈夫です。「自分は向いていないかも」と思わないでください。
 私たちは、まずは「障がい者福祉」というものがどういうものか知ってもらおうと様々な場所でお話をさせていただいていますが、言葉のみで想像するのはなかなか難しいと思います。職場見学も受け入れていますので興味がある方はぜひ一度、見学に来てみてください。

上司・同僚からの声

松崎さんってどんな方?

同僚の方

 一言でいうと信頼できる同僚です。小さなことでも一生懸命努力し自分で理解できるまで資料を読み込み、コツコツと仕事を全うする、今では育成会に欠かせない存在です。
 親子ほど年の離れた松崎さんですが、人の気持ちを考えること・努力すること・学ぶということを教わっています。

あとがき

就職説明会の会場で求職者に対して、障がい福祉の魅力をお話しする姿をお見掛していた松崎さんですが、今回インタビューさせていただいて、あまり人前で話すことが得意ではないと知りびっくりしました。法人本部での仕事について「望まれた場所で頑張りたい」と話されていて、短いインタビューの時間でも松崎さんの実直さが印象的でした。(担当:橋本)