1/21開催「ふくふくバスツアー」レポート

令和5年1月21日(土)に、福祉のお仕事発見バスツアー(以下:ふくふくバスツアー)を開催しました。
ふくふくバスツアーでは、「福島」の「福祉」を知っていただくため、福島県相双地域等の介護施設と東日本大震災・原子力災害伝承館を見学しました。

参加者は8時に仙台駅に集合し、福島県南相馬市へと向かいます。

介護老人保健施設 ヨッシーランド(南相馬市)

南相馬市にある介護老人保健施設ヨッシーランドは、もともとは南相馬市沿岸から2キロメートルの場所にありましたが、東日本大震災時に津波の被害を受け建物は全壊、多数の尊い犠牲を伴う甚大な被害に見舞われました。

原子力災害の影響もあり、復旧までは多くの困難があり時間を要しましたが、平成29年12月に同市内の内陸部に場所を移し再開を果たし、運営を行っています。

■介護老人保健施設ヨッシーランド公式ホームページ(※外部サイトに移動します)

当日は、法人連携室 室長の池田様を始め職員の皆様に施設内をご案内いただき、施設概要や東日本大震災後の歩みなどもお話いただきました。
新型コロナウイルス感染症の影響により、参加者は利用者様の生活スペースを直接見学することはできませんでしたが、リモートで繋いで実際に過ごされている利用者の方の様子を知ることもできました。

介護老人保健施設ヨッシーランドは、東棟と西棟で合せて100名の入所が可能ですが、現在は西棟を閉鎖しており60名の入所者がいらっしゃるとのことでした。
一時期は80名まで受け入れができていましたが、新型コロナウイルス感染症の流行後は、突発的に休まざる得ない職員などを考えると、職員配置基準を満たすのが困難になるため入所者を制限せざる得ないとの話が印象的でした。

その後、参加者は富岡町へ移動し、富岡駅近くで昼食をいただきました。

昼食後は、富岡町内にある特別養護老人ホーム桜の園へ向かいます。

特別養護老人ホーム 桜の園(富岡町)

富岡町にある特別養護老人ホーム桜の園は、復興に伴い、令和4年3月に開設された新しい施設です。 富岡町の指定管理事業として、社会福祉法人光美会が公設民営で運営されています。
隣には、フィットネスジムやカフェ、ワークショップルームなどが入り、様々な人が集い利用することができるトータルサポートセンターとみおか があります。

■社会福祉法人光美会(特別養護老人ホーム桜の園)公式ホームページ(※外部サイトに移動します)

■トータルサポートセンターとみおか(※外部サイトに移動します)

ワークショップルームにて、竹本施設長に施設概要をご説明いただいた後、トータルサポートセンターと桜の園の中を案内いただきました。
東日本大震災時の経験から、廊下はベッドが2台並行して通れるように、バルコニーは入所者全員のベッドを並べて待機できるスペースを確保し設計されたとのことで、他の施設では見たことのない廊下の広さが印象的でした。

介護員として働く志賀様に話を伺う時間では、他業種から介護職員になられたとのことで、参加者からは「どのくらいで仕事に慣れましたか?」や「夜勤はつらくないですか?」といった質問がでていました。

その後は、東日本大震災・原子力災害伝承館で震災当時の様子を見学し、帰路につきました。

新型コロナウイルス感染症の影響で施設入所者様の生活スペースの見学などは自粛となりましたが、実際に現地に来て施設を見学されたことで参加者の皆さんも、施設での働き方や地域での暮らしの課題など具体的にイメージを持てたようでした。

今後もイベントの開催などを予定していますので、ぜひホームページをチェックいただいてご参加いただければと思います。