5
#県外から就職した方のインタビュー
違いを吸収してしまうことがここに来たことの醍醐味
井上 祥行 さん
- 勤務施設
- いいたてホーム(飯舘村)
- 就職時期
- 平成26年4月
Chapter.01
福島県の介護職として1年間働いてみていかがでしたか?
ここでしかできない経験ができた1年間でした。利用者さんとの言葉や文化の違いが壁になることもありましたが、むしろ違いを吸収してしまうことがここに来たことの醍醐味だと思えるようになりました。つい先日、福岡の新聞社の方が取材に来て「すっかり地元のイントネーションになっている」と驚いていかれました。
正直なところ、仕事を始めて2~3ヶ月は自分の気持ちをうまく出せなくてホームシックになることもあったのです。みんなと打ち解けられるようになったきっかけは、夏祭りのイベントでした。任せてもらった企画がうまく盛り上がり、楽しい気持ちを共有できたことがとてもよかったと思います。
Chapter.02
福島県での生活はいかがですか?
飯舘村は、ともかく自然が美しいです。もっと利用者さんと四季折々の景色を一緒に見に行きたいと思うのですが、今のところ原発事故の影響で近所を散歩できるまでには至っていません。
今年の桜の季節には、相馬市まで足を伸ばして利用者さんたちとお花見ドライブをしました。認知症で私の顔や名前をすぐに忘れてしまう利用者さんが、お花見から帰ってきた後も「今日はありがとうね」と笑顔を見せてくれたことがとてもうれしくて印象に残っています。
Chapter.03
これから福島県の介護職を目指す方にアドバイスを!
車さえあれば、福島は意外と便利な場所です。福岡からだと東京は飛行機の距離でしたが、福島からだと車で移動することも可能です。
いつかは東京マラソンに参加したいと思い、地元のマラソン大会に参加したりしながら仕事の合間に身体を鍛えています。避難指示区域が解除されるタイミングによっては、職場のある飯舘村に定住してもいいなと思い始めています。