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#県外から就職した方のインタビュー
「誰かの役に立ちたい」という思いがあれば、きっと前に進むことができる
荒井 瞭 さん
- 勤務施設
- 特別養護老人ホームせんだん(いわき市)
- 就職時期
- 令和5年4月
- 取材時期
- 令和6年10月
Chapter.01
福祉は誰かを応援する仕事
特別養護老人ホームせんだんに就職して2年目です。出身は茨城県日立市で、社会福祉士の資格取得を目指して、いわき市の大学に実家から4年間通いました。将来は社会福祉士として相談業務を担いたいと思っていますが、まずは入居者様に一番近い介護職で現場を知りたいと思い、介護職として入職しました。
今の職場を選んだのは、東日本大震災で被災した双葉町の施設だからです。震災の翌年には仮設で再開し、その後いわき市錦町に拠点を設けたという経緯を大学のキャリアセンターで聞いて「力になりたい」と思いました。
福祉の仕事を目指した理由の根底には「誰かを応援したい」という気持ちがあります。今はすっかり健康になりましたが、小さい頃はぜんそくの持病があって、運動で活躍することができませんでした。その代わり、がんばっている人を応援することが好きで高校時代は応援団長として甲子園にも行きました。保育士として児童養護施設で働く母親の背中を見て育った影響もあります。福祉の仕事は誰かを応援し、その人の力を引き出すかけがえのない仕事だと思っています。
Chapter.02
「その人らしい」生活のために
大学で少しは介護を学びましたが、実践的な知識がほとんどないまま働き始めたので、最初は仕事を覚えるだけで毎日が精一杯でした。初めての一人暮らしでしたが、職場から徒歩1分の場所に寮があり、とても助かりました。入職後「介護職員初任者研修」を受講したり、先輩職員から一つひとつ仕事を教えてもらい、できるかどうかを確認してもらいながら、1年後ようやく独り立ちして今に至ります。
最近、仕事で実感しているのは「介護が必要な高齢者」と一括りにはできないということです。入居者様一人ひとりの状態が違うのはもちろんですが、同じ入居者様でも日によってできることに違いがあります。その時々に合った最善の対応をするのは簡単なことではありませんが、個人を理解し尊重することで、少しでも「その人らしい」生活のための援助ができるのではないかなと思います。
最近、仕事で実感しているのは「介護が必要な高齢者」と一括りにはできないということです。入居者様一人ひとりの状態が違うのはもちろんですが、同じ入居者様でも日によってできることに違いがあります。その時々に合った最善の対応をするのは簡単なことではありませんが、個人を理解し尊重することで、少しでも「その人らしい」生活のための援助ができるのではないかなと思います。
Chapter.03
笑顔で相手を思う気持ちを伝える
職場ではいつも笑顔で入居者様と接することを心がけています。マスクで口元が見えなくても相手を思う気持ちは伝わると思っています。疲れていたり忙しくて余裕がない時こそ、明るい声で接することで相手に心を開いてもらえる気がします。それは、一緒に働く人たちとの関係も同じです。仕事のアドバイスをもらったり、手がまわらないところをフォローしてもらった時にはきちんと感謝の気持ちを伝え、自分も職場の〝助け合い〟に積極的に加わるようにしています。
職場では、未経験者は「介護職員初任者研修」を取得して、介護福祉士の国家試験に挑戦する職員が何人もいます。「福祉・介護分野」は、さまざまなキャリア形成を応援する土壌があるので、入職後に目標を見つけることもできます。「誰かの役に立ちたい」という思いがある人は、ぜひ福祉の仕事に挑戦してみてほしいと思います。
職場では、未経験者は「介護職員初任者研修」を取得して、介護福祉士の国家試験に挑戦する職員が何人もいます。「福祉・介護分野」は、さまざまなキャリア形成を応援する土壌があるので、入職後に目標を見つけることもできます。「誰かの役に立ちたい」という思いがある人は、ぜひ福祉の仕事に挑戦してみてほしいと思います。
上司・同僚からの声
荒井さんってどんな方?
- 同僚の方
- 荒井さんは、コミュニケーション能力が高く笑顔がGoodです。入居者様と目線を合わせ傾聴している姿をよく見かけ素敵だなぁと思っています。少々不器用なところも周囲が〝荒井さんらしさ〟として受け入れ、ついつい応援してしまいたくなるのは荒井さんの人柄だと思います。
未経験で入職しましたが、着実に仕事を習得し成長してくれています。今はまだ不安な事も多いと思いますが、常に目標を持ち、努力できる荒井さんのこれからの活躍を楽しみにしています。
あとがき
福祉や介護の仕事を考えている方にエールをお願いできますかと尋ねると、『答えにはならないかもしれないけど』と言葉を選びながら『職場ではいつも笑顔で接することを心がけていて…』と自身の仕事への姿勢を通してお話しされる荒井さんに福祉への思いが深いなあと感じました。(担当:川添)